ニュースリリース
クルマ・技術
2017年度日本機械学会賞受賞について
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、マツダの研究者5名が一般社団法人日本機械学会より、「G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)」の開発において、2017年度日本機械学会賞(技術)*1を受賞したと発表しました。
日本機械学会賞は、一般社団法人日本機械学会により、「日本の機械工学・工業の発展を奨励する」ことを目的として1958年に設けられ、毎年、優秀な論文や技術などが表彰されています。マツダ社員が日本機械学会賞(技術)を受賞するのは通算11回目で、2011年に「SKYACTIV TECHNOLOGY」を導入して以降、5回目の受賞となります。
このたび受賞した「G-Vectoring Control」は、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させることで、これまで別々に制御されていた横方向と前後方向の加速度(G)を統合的にコントロールし、四輪への接地荷重を最適化してスムーズで効率的な車両挙動を実現する世界初*2の制御技術です。ドライバーのハンドル修正操作や乗員の体の揺れを減少させる疲労低減の効果や、滑りやすい路面での車両の操縦性と安定性の向上効果が評価されました。
■日本機械学会賞(技術)
受賞対象: | 人の操舵操作に基づくエンジン制御を用いた車両運動性能向上システム | ||
受賞者: | 吉岡 透(よしおか とおる) | マツダ株式会社 | 統合制御システム開発本部 |
梅津 大輔(うめつ だいすけ) | マツダ株式会社 | 車両開発本部 操安性能開発部 | |
砂原 修(すなはら おさむ) | マツダ株式会社 | 統合制御システム開発本部 | |
高原 康典(たかはら やすのり) | マツダ株式会社 | 統合制御システム開発本部 電子基盤開発部 | |
加藤 史律(かとう ふみのり) | マツダ株式会社 | 車両開発本部 操安性能開発部 |
マツダは、今回の受賞を励みに、将来においても「地球」、「社会」、「人」とクルマが共存する世界の実現を目指し、「走る歓び」にあふれたカーライフを通じて、お客さまの人生をより豊かにし、お客さまとの間に特別な絆を持ったブランドになることを目指してまいります。
- *1 日本機械学会賞(技術)
機械工業に関し、数年以内に完成した新技術、新製品、システムの開発について贈られるもので、以下項目により評価される。
【評価項目:①独創性、新規性 ②品質または性能の相対的優秀性 ③生産性の向上を通して経済および社会への貢献 ④機械工学・工業との関連性 ⑤波及効果または実績】 - *2 マツダ調べ